デスクワークやスマートフォンの使用など、最近は長時間同じ姿勢で過ごすことが増えていると言われています。
以前にも増して腰痛でお悩みの方は多いのではないでしょうか。
腰痛は、原因になる姿勢によって大きく2タイプに分けられます。
腰を後ろに反らせても痛くないのに、前かがみになると痛い腰痛が「前屈型」。
逆に、後ろに反ると痛い腰痛は「後屈型」と呼ばれ、一般に腰痛は前屈型が多いとされています。今回は、現代人に発生しやすいという「前屈型」の腰痛と姿勢の関係を解説します。
前屈型の腰痛の原因とは?
前屈型の腰痛は、一日中デスクワークをしていたり、運転をしている人、前かがみ・中腰で作業をしがちな主婦の方など老若男女を問わず多くの人に多く見られる不調。
長時間、前かがみや中腰の姿勢をとり続けることが腰痛の出現につながるとされています。
こういった日常的な姿勢に加えて、無理な動作も前屈型腰痛を招く要因となります。
有名な例では、ぎっくり腰がそれにあたります。重い荷物を持つ時に腰だけを曲げて、膝を曲げないで持ち上げる姿勢は良くありません。また、重いものを持っていなくても、筋肉が疲労などで硬直している時に、急にひねったりする動作をとれば、腰椎付近の筋や靭帯を痛める原因に。
長時間同じ姿勢を続けることで筋肉が疲労したり、無理な動作によって椎間板や靭帯などに負担を与えてしまったりすることが、前屈型の腰痛の大きな原因。また、精神的な要因も関係するともいわれており、ストレスが腰痛の原因のひとつであるとも考えられています。
姿勢で痛みを解消できる!?
では、そんな腰痛を防ぐためにどうすれば良いのか。
前屈型の腰痛は、整体や骨格矯正などで姿勢を矯正すれば痛みが和らぐ可能性があります。
でも、時間的にも経済的にもなかなか整体に通うことは難しい。痛みに悩みながらも、ついつい放置している方も多いのではないでしょうか。
そんな方は、まずは普段の姿勢を変えるだけでも、腰痛を改善できる可能性があります。
まず、長時間同じ姿勢を取り続けるような場合は、できるだけ頻繁に姿勢を変えるように心がけましょう。これだけでも筋肉の硬直による腰痛の予防につながります。
また、荷物を持つときなども、日頃から姿勢に気をつけていれば、ぎっくり腰などの急性の腰痛を避けることができるでしょう。
なお、過度の運動などによる筋肉疲労が原因の腰痛の場合、ストレッチやセルフマッサージなどを行うことで筋肉を柔らかくほぐすことができれば、正しい姿勢が取りやすくなるので、結果的に腰痛改善につながることもあります。
正しい姿勢のために
前屈型の腰痛の場合は、重心が前に傾いている姿勢が良くないとされています。イスに座る時には、深く腰掛けて背筋を伸ばすようにすると良いでしょう。
イスの高さや角度が合わない場合は、クッションなどで調整します。
また地べたに座る際も、なるべく厚みのある座布団や座椅子を使うことで、背筋が自然と伸びた状態で座りやすくなるのでおすすめ。
また、ストレスも腰痛の原因のひとつと言われています。
無理がない程度の運動、ストレッチやマッサージをしたり、自分に合った枕で適度な睡眠をとることも、日常でできる腰痛ケアかもしれません。
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